よくあるご質問

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インプラント治療のよくある質問
日頃の診療で患者様から寄せられるインプラントに関する
よくあるご質問とご回答をまとめました

現在使用されているインプラントは、主にチタンで出来ています。チタンは体内に入れても拒否反応を起こしにくいため、整形外科領域でも、骨折後の固定プレートや人工関節に使用されています。またチタンは骨と結合する性質があります。そのためインプラントがあごの骨としっかりと結合すると自分の歯以上に力を発揮します。インプラントはチタンが使われるようになってからは、治療成績が飛躍的に向上しました。

インプラントは神経が通っていない人工物のため、はじめは自分の歯と比べると若干違和感がありますが、慣れてくると自分の歯のように使えます。またインプラントに取り付ける人工の歯は、自分の歯を治療する材質と同じです。そのため食べたり、噛んだり、自然に笑ったりすることができます。また、入れ歯がなかなか安定しなくて困っている場合では、入れ歯の支えにインプラントを数本取り入れるだけでも安定が良くなり、噛み応えがあり、食事をさらに楽しめるでしょう。

高品質のインプラントを正しくあごの骨に入れた場合、インプラント自体が劣化することはありません。インプラントに問題が起きるのは次のケースの場合です。
1).骨に影響を与える全身的な病気になった場合
2).骨の老化現象
3).インプラント周辺の歯肉に炎症がみられそれを放置した場合
4).想定以上に強く咬んだ場合
5).固定されたネジがゆるんだのに放置した場合
6).自分の歯が悪くなったのに放置した場合
手入れと定期的なメンテナンスが必要で大切に使えば数十年も使い続けることが可能です。

インプラント治療が現在のような方法になってからまだ数十年ですが、その間にも材料の開発や臨床研究の成果により治療法は進化し続けており、インプラント治療は医療技術の中でも非常に成功率の高い治療です。 一般的に 10年以上インプラントが機能している成功率は96%です。

通常、入院の必要はありません。ただし、特に注意が必要な健康状態である場合は、入院設備のある大学病院などでの治療をお勧めすることがあります。

局所麻酔を使いますので、手術中に痛みはほとんど感じません。しかし、麻酔が効きにくい、または手術に対する恐怖感が強い方には、静脈内鎮静法という方法との組み合わせをお勧めする場合もあります。これは、薬の点滴により半分眠ったような状態にしてから手術を行う方法です。
緊張しすぎると血圧が高くなりすぎたり、痛みを感じやすくなったりするのですが、この方法では、うとうとしている間に手術が終わるので、体への負担を少なくすることができるのです。

まず手術前ですが、当日の体調を万全にすることを心がけましょう。手術した当日は、激しい運動、長いお風呂、飲酒は避けてください。痛みや腫れが強くなる可能性があります。
また、タバコは傷の治りを悪くするため、しばらくは禁煙をお勧めします。一般的に翌日から日常の生活に戻れますので、仕事を長期に休む必要はありません。

日々の手入れは、歯ブラシや電動歯ブラシを使う通常の歯みがきが中心です。ポイントは、歯と歯ぐきの境目です。ここに汚れがたまると、「インプラント周囲炎」という「インプラントの歯周病」になってしまい、せっかく入れたインプラントをダメにしてしまいます。インプラントの周りの歯ぐきは抵抗力が弱いため、日々の丁寧な歯みがきが重要です。
また、歯科医院での定期検診とメンテナンスも必要です。一般的には、3〜6ヵ月に1回の頻度で、毎日の歯みがきでは取りきれない汚れの掃除や、噛み合わせのチェックするプロフェッショナルケアが必要があります。もともと歯周病のあった方、タバコを吸う方、歯ぎしりの癖がある方は、特に注意が必要です。

あごの骨成長が終わる頃、一般的には男女共に18歳以降に治療可能とされています。
また、インプラント治療自体に年齢の上限はありません。手術ができる健康状態の方、あごの骨に大きな問題のない方であれば、インプラント治療を受けることができます。

病気の状態と、飲んでいる薬の種類によります。服用している薬がある場合は、先生が必要に応じて病気の主治医と連絡をとり、連携して治療計画を立てていきます。そのほか、過去に大きな手術をしたことがある方や大病を患ったことがある方は、必ず事前に先生にご相談ください。 また、金属アレルギーがある方も申しでてください。

長期的に見たインプラント成功率は、喫煙により低下するという報告があります。タバコのニコチンが血行を悪くし、細菌への抵抗力も低下させることと関連があります。そのため、インプラントを長持ちさせるには、禁煙をおすすめします。特に手術後は、傷を少しでも早く治すために手術前後1週間程度のの禁煙が必要です。

インプラントを骨に埋め込む手術は小さな手術ですが、リスクが全く無いわけではありません。レントゲン画像診断のめざましい進歩により、インプラント手術中の血管や神経への損傷は極めて少なくなりました。
しかし、非常にまれなことですが、レントゲンには映らないような小さな血管や神経の枝により、予想外の出血や唇のしびれが出ることがあります。その場合でも速やかに処置を行えば、ほとんど大きな問題となることはありませんので、もし帰宅後に痛みや出血が続くような異常が認められた場合は、遠慮せずにすぐ当院に連絡し、処置をすることが重要です。
また、骨や健康の状態が良くない場合は、インプラントが骨につかずに抜けてしまうこともあります。その場合は、状況によりインプラントを取り外す可能性があります。
しかし、このような場合でも状態が良くなれば、再度インプラントを入れることができますので、ご安心してご相談ください。